KST-250DPF

DPF専用洗浄剤 最短1時間

航空宇宙業界で蓄積した洗浄技術

本洗浄剤は航空宇宙業界で蓄積した洗浄技術をもとに、航空機エンジンの洗浄を想定したカーボン汚れ特化型として開発されましたが、自動車エンジンにも転用できないかと考え、排気系、特にDPFの洗浄・再生を目的とした検証・改良を繰り返し、新洗浄剤「KST-250 DPF」として生まれ変わりました。

洗浄前・洗浄後

洗浄検証の対象サンプル
対象車両:いすゞ HJAIS-ASJKI / 走行距離:1.5656226km / DPF状況:走行距離チェックオーバーラップチェック点灯

DPFとは

DPF(Diesel Particulate Filter)は、ディーゼルエンジンにおける、排気ガスに含まれる PM(Particulate Matter:粒子状物質)を集約し、自動的にPMを燃焼処理(DPF再生) する装置です。

DPFの各社の名称
いすゞ…DPD / 日野…DPR / 三菱ふそう…DPF / UD…UDPC

※2003年に規定された『自動車排出ガス規定』をきっかけにディーゼル車にはDPFの設置が義務付けられています。

DPFの機能

排気ガスに含まれるPM(Particulate Matter:粒子状物質)は、DOC(酸化触媒)内の燃焼により減少します。残ったアッシュはDPFで捕捉し、外気へは排出されません。アッシュはオイルに含まれる金属系添加剤が原因で生成されますが、DPF 内では燃焼処理できませんので、フィルターに堆積し、いずれは閉塞を起こします。

アッシュとは: エンジンオイルに含まれる硫酸灰分が燃焼することでできる燃えカス

DPF詰まりのプロセス

PM・スス等が堆積し最終的に詰まると、その時点で走行がストップします。
詰まるまでに手動でのDPF再生が頻繁に発生、ドライバーの手間が増大します。

自動再生領域

自動再生とは、コンピューター制御で車両の走行中に、DPF内に一定の量のススが溜まるとエンジンの回転数が上がり、DPF再生を行う機能のことです。自動再生中にエンジンを切ってしまうと、燃焼が出来ずにDPFの詰まりを引き起こす場合があります。

手動再生領域

手動再生とは、運転手が意図的に手動再生を行う機能のことです。一旦車両を止め、高回転のアイドリング実施。DPF再生ボタンを押すことで手動再生が開始します。インジケータランプが点滅している場合は手動再生を必ず行う必要があります。手動再生を無視した場合は、インジケータランプとエンジンチェックランプ点灯、強制再生が必要になります。

再生禁止領域(強制再生)

エンジンチェックランプ点灯しエンジン制御がかかる状態のことです。
速度の制限(40~50km)もしくはエンジン停止してしまう為、ディーラー又は特定の整備工場で強制再生を行う必要があります。しかし、再生禁止領域まで達するとほとんどの場合、強制再生後、1週間程度しかもたない為、DPFの交換もしくは洗浄が必要となります。

DPFメンテナンスの現状と費用

再生禁止領域に到達しDPFを新品に交換する頻度は、
廃車(走行距離:100万~150万km)まで1~3回程度発生します。

交換に要する費用は部品代のみで約40~100万円以上(車両サイズにより異なる)
停止期間長ければ1週間程度と、車両使用不可の期間に得られたであろう収入も加味すると大きな損失となります。

交換と洗浄のコスト比較

洗浄による対応であれば10~20万円(相場)のコストで
作業期間も長くて3日間であり、比較的低コストな為、DPF洗浄の需要が増加していますが、
最短でも2日は掛かるのが現状です。

KST-250DPFが解決します
作業時間短縮

DPF詰まりの主原因である「アッシュ」を圧倒的なスピードで分解できる為、最短1時間で DPF洗浄を完結することが可能になりました。一般的にDPF洗浄の施工期間は最短でも2日は掛かると言われていますので、1日の稼働時間8時間とする場合、1/16に短縮される事になります。
『KST-250DPF』は、DPFの交換や洗浄で車両が動かせない日数をほぼゼロにできるという、これまでの常識を覆す革新的なDPF専用洗浄剤です。

本製品の性能

本洗浄剤は、トラック・バス整備に係る時間の大幅短縮に寄与すると考えられます。更に専用の洗浄装置を併用すれば、省力化にもつながり、大幅なコスト低減実現に貢献します。従来品との違いは主に以下の3点です。



作業手順

【 用意したもの 】

・KST-250DPF洗浄剤
・取り外したDPF
・DPFが納まる寸銅(ステンレス製)
・DPF設置用架台(鉄製×2台)
・電動モーターポンプ
・ナイロンホース及び継手類
・散水シャワーヘッド

【 洗浄前DPF 】

エンジンで燃焼した排気ガスを受け止める入口側のメッシュ状況。外面だけでも多くのススが付着しているのが確認できる。

【洗浄前 DPF車両情報】
登録:2012年
車種:トヨタダイナ エンジン:N04C
型式:TKG-XZU605 走行距離:263,454km

※ DPFのコアが崩落していたり、出口側がススで黒ずんでいる(スス抜け)場合、洗浄しても再生できない事があります。

1.水による予備洗浄

ススなど落ちやすい汚れは予め除去します。
まずは〈出口側〉より水洗浄を行います。シャワーヘッドを押し当てるように水を流し当てます。出口側が終わったら、洗浄面を入れ替えて、次は〈入口側〉から洗浄を行います。

洗浄準備

DPFを洗浄装置にセッティングし、洗浄剤を希釈せずに全て、洗浄装置に入れます。

※ 作業は風通しの良い場所で、保護メガネ及び化学薬品の浸透しない材質の手袋を装着して作業を行ってください。

2.洗浄

はじめに〈出口側〉から、洗浄を開始します。シャワーヘッドを押し当てるように洗浄剤を流し当てて洗浄します。出口側の洗浄が終わったら、洗浄面を入れ替えて次は、〈入口側〉から洗浄を行います。

3.乾燥

空のタライ・架台へ移動させます。
DPFに残った洗浄剤をエアブローで除去します。

4.リンス(水洗浄)

〈出口側〉よりリンス(水洗浄)を行います。シャワーヘッドを押し当てるように水を流し当ててリンスします。出口側のリンスが終わったら、洗浄面を入れ替えて、次は〈入口側〉から洗浄を行います。

リンス後半には、水の濁りが徐々になくなっているのが目視でも分かります。

5.乾燥

DPFに残ったリンス液をエアブローで除去します。

6.洗浄完了

乾燥したらDPF洗浄完了です。車両に設置・検査を行います。

※DPFの汚れは個体差があり、1時間で汚れが除去しきれないものもあります。ススやアッシュが出続ける間は時間の許す限り洗浄作業を継続することをおすすめします。

※型式・サイズ・汚れの状況により、作業時間に差があります。

本製品は、DPF再生による業務省力化及び時短、コストダウンに寄与するものとして提供されるDPF洗浄剤です。

本洗浄剤ご採用のメリット

運輸業者様へのメリット

  • 洗浄等のDPF再生作業が短時間で済むため、車両運用の中断が短期で済みます。             
  • 定期洗浄を実施することで排気系トラブルによる車両停止や運転手の手間(手動再生)が軽減されます。
  • DPF燃焼再生の回数が抑えられる為、燃費向上が見込めます。

整備業者様へのメリット

  • DPFの再生作業において時間短縮が図れ、従業員様の負担軽減につながる上、お客様への短期納入が可能となります。
  • 短時間洗浄が可能な本製品によるDPF洗浄を、車検等の定期整備に盛り込むことで、入庫期間中のDPF再生と、お客様の車両トラブル予防の実現を提案できます。

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